お葬式では身内を亡くした哀しみとあわただしさのなかで、知識も経験も乏しいのに短時間で
の選択と決断を迫られます。しかも具体的なものがほとんど残らず、交換や返品も出来ません。こうした事情から、近年マスコミやインターネットなどではお葬式情報があふれています。しかし、お葬式の9割以上が仏式で行われているにもかかわらず、これらの情報には寺院側からの発言はあまりありません。そのためにかえって不安をあおり、それがひいてはお寺や我々僧侶に対する不信感を助長しているのではないでしょうか。 “終活”という言葉が周知されるようになり、もはやお葬式のことを話し合うのはタブーではなくなりました。むしろ積極的な生き方への転機にもなるのです。なぜならお葬式は、人間にだけ与えられた自らの生き方を問い直す大切な機会だからです。この基本理念さえしっかり押さえれば、いろいろな人生があるようにいろいろなお葬式があっていいのです。
このセミナーでは、お葬式の様々な形式や費用の実際など、長年導師を勤めてきた豊富な実例に基づいてお話を致します。特に最近増えているお葬式の価格競争が抱える問題点については、ぜひ聞いていただきたいところです。菩提寺の有無にかかわらず、仏式でのお葬式をお考えの方々には、このセミナーで不安や不満を少しでも軽くしていただきたく、ご案内申し上げます。開催時期は事前に新聞折り込みでお知らせします。あるいは直接おたずね下さい。