関東は晴天続きですが、雪国では大量の降雪に悩まされています。雪かきの労苦は、同じ作業を何度も繰り返し行わざるを得ない「シシュポスの神話」のようです。それだからこそ雪国に育った人は粘り強いといわれるのでしょう。和辻哲郎は「風土が人格形成に影響する」と『風土』で述べています。今日では悪しき環境決定論という批判もありますが、血液型占いより余程説得力があり、なるほどと肯ける点も多々あるように思います。一年中パンツ一丁で過ごせ食べ物も豊富な所と、陰鬱な雲の垂れ込める冬をじっと過ごす所では、ものの見方考え方は当然変わってくるはずです。インドで生まれ中国を経て日本に伝来した仏教も、この風土に合った受け容れ方をしてきました。激しく変容していく風土の中で、これからどのような仏教やお寺になっていくのでしょうか。
△土曜坐禅会 16日 午前7時より
※2日は法務出張のため休講します
△日曜坐禅会 10日・24日 午前7時より
△暁天坐禅会 毎朝5半時より6時半まで
△写経会 12日 午後1時より
今 月 の 言 葉
一點梅花の蘂(ずい)三千世界香し 【禅林句集】
美あれば即ち醜あり 是あればまた非あり
知愚これ依りおこる 迷悟互ひに相為す
【良寛和尚】