「令和」という元号は、耳にしたとき爽やかな響きで心地よく、またその由来も悪くないと思いました。しかし4月1日の為政者のはしゃぎようには閉口しました。NHKまでもが一日中そのお先棒を担いで全く見苦しかったです。日本的なものにこだわり「出典は万葉集」との説明も直ぐに中国古典に先例があることが知られてしまいました。漢字は大陸由来のものであるのに、中華文化に対するリスペクトがここにはありません。戦時中「君が代」に次ぐ国歌のように唱和された「海ゆかば」が万葉集に由来することも、また忘れてはなりません。
まるで元号が新しく変わるから、平成の都合の悪いことも全部ガラガラポンして気分一新しましょうね、と押しつけられているような気分になった人も少なくないはずです。情緒に流されずに為政者たちが真っ当な公僕意識を持っているかしっかりと観察していきたいと、改めて思っています。
△土曜坐禅会 4日・18日 午前7時より
△日曜坐禅会 12日・26日 午前7時より
△暁天坐禅会 毎朝5時より6時まで
△写経会 14日 午後1時より
今 月 の 言 葉
過去を追うな、未来を願うな。過去は過ぎ去った ものであり、未来はいまだ到っていない。現在の 状況をそれぞれによく観察し、明らかに見よ。今 為すべきことを努力してなせ。(『原始経典』)