先日ラジオ深夜便で、宝塚在住の作家、高田郁(かおる)さんのインタビューを偶然耳にし、明け方にもかかわらず思わず聴き入ってしまいました。NHKドラマ『澪つくし料理帖』の原作者です。司法試験を10年間受け続けたものの適わず、漫画の原作者の道に進みますが、あるとき「あなたはもう黒子ではなく独り立ちした方が良い」との助言を受けます。高田さんは若い頃に山本周五郎を読み尽くしていて、ある作品を読み返している時に、突然天啓を受けるように「時代小説を書こう!」と思ったそうです。そして上方と江戸を比較するという自らの経験と丁寧な取材を重ねて40歳半ばで苦心惨憺してうまれたのが、累計400万部の『澪つくし料理帖』でした。澪とは航路の道しるべ。題名のように高田さんのぶれない姿勢と、無名の作家を支えてくれた多くの人。困った時には必ず背中を押してくれる人がいた、との話に自らを重ねてしまいました。
△土曜坐禅会 11日・18日 午前7時より ※11日は新年会のため午前10時から
△日曜坐禅会 26日 午前7時より ※26日に終了後レクチャーを行います。
△暁天坐禅会 毎朝5時より6時まで
△写経会 14日 午前11時から
△新年祝会 11日 午前11時から(坐禅会終了後) ※会費千円・一品持ち寄り
【今 月 の 言 葉】
人、世間の愛欲の中に在りて、独り生まれ、独り死し、独り去り、独り来たる 【無量壽経】