10月の道友会

住友財閥の二代総理事を務め、別子銅山の興隆に貢献した伊庭貞剛は「事業の進歩発展にもっとも害をするものは、青年の過失ではなく老人の跋扈である」と語り、良き後継者を得たのち58歳であっさり総理事を辞したといいます。「老」には年長者なりの徳や見識を備えた人という尊敬の意味もあります。しかし伊庭には多くの老人は、駄々をこねておもちゃやお菓子を欲しがった子どもが、ただ年取ってねだるものが「名利」に変わっただけで、中味は相変わらずガキ(餓鬼)のままであると見えていたのでしょう。彼はまた「後継者を育てることが第一の仕事」とも言い切っています。禅の世界でも「師を超えてはじめて伝授するに堪えたり」と言いますが、役職や地位にしがみつき、自分を超えるような後継者を叩き潰すかのような「老害」は、晩節を汚す老醜と言えましょう。禅で理想とする「枯淡」も、また残念ながら風前の灯火です。

△土曜坐禅会 3日・17日 午前7時
△日曜坐禅会 10日・25日 午前7時
※都合で11日を繰り上げて行います
テキスト『正法眼蔵随聞記』
△暁天坐禅会 毎朝5時より6時まで

△写経会 13日(火)午後1時から

今 月 の 言 葉

桂輪孤り朗らかに碧天濶し     【圓覺序】

心をば水の如くにもちなして
方と円とを物にまかせん  【禅林世語集】

    ◆◆◆お問合せ・ご相談はこちらから◆◆◆
    Tel:042-378-1707 Fax:042-379-8647

    ▽メールはこちらのフォームから入力してください▽

    お名前 (必須)

    メールアドレス (必須)

    電話番号 (必須)

    住所 (必須)

    お問合せ内容

    法事の相談お葬式の相談資料請求(冊子お寺葬のすゝめ)催し・イベントの相談その他

    自由記入欄

    【個人情報の取扱い】当サイトはお客様の個人情報について、お客様の承諾が無い限り第三者に開示、提供を一切いたしません。お客様から個人情報をご提供していただき、お客様へのサービスにご利用させていただく場合があります。その目的以外には利用いたしません。ご提供いただいた個人情報を取扱うにあたり管理責任者を置き適切な管理を行っております。