稲城に住み始めてから当地が梨の名産地である事を初めて知りました。それまで梨と言えば秋の「長十郎」と思っていた(私はすっぱいものが好きなので、芯まで食べ尽くしていました)のが、8月の盆明け頃から収穫できる「稲城」という、当地で生み出された品種の梨を初めて頂いたとき、そのみずみずしい甘さに大変驚きました。以来時期になると各地の知り合いに送り喜んでいただいてきました。しかし梨園は年々減少し、今お願いしている農家さんは三軒目で、それまでの二軒は既に廃業してしまったようです。嘗ては梨御殿と呼ばれた母屋共々宅地になってしまった農家さんもあります。更に近年の気候変動が梨そのものに大きな影響を与えています。特に今年の猛暑と雨不足は大打撃で半分以上を廃棄せざるを得なかったと、お世話になっている農家さんは嘆いていました。お米と違って梨は嗜好品ですから景気に左右されやすい上の異常気象ですから、稲城の梨もそのうちに本当に幻となってしまうかもしれません。
△ 日曜法話会 1日 午後2時~
△ 土曜坐禅会 14日・28日 午前7時~
△ 日曜坐禅会 8日・22日 午前7時~
△ 暁天坐禅会 毎朝5時より6時まで
△ 写経会 10日(火)午後1時~
今 月 の 言葉
凡そ差別無きの平等は仏法に順ぜず、悪平等の故なり。
また平等無き差別も仏法に順ぜず、悪差別の故なり 【伝教大師師】
かたはらに秋ぐさのかたるらくほろびしものはなつかしきかな 【若山牧水】