9月末の数日間、京都の友人と共に東北三県の被災地を巡ってきました。石巻の大川小学校跡、南三陸町、そして陸前高田の三カ所です。何れもこれまで幾度となく映像や写真で知ってはいましたが、直接目の当たりにすると、全く違う思いになりました。74名の児童と10名の教職員が亡くなった大川小学校では、当時そのままの校舎の前で足が動かなくなってしまいました。裏山には津波の到達地点が印されています。子どもたちの生死を分けた線です。横に新設された伝承館には震災前の様子が展示されていました。持ち主がまだ見つかっていないという赤いランドセルが切なかったです。また南三陸町の役場跡は骨組みだけが残っていました。新婚間もない女性職員が防災無線で避難を呼びかけている最中に、津波に呑まれて亡くなってしまった場所です。周囲は復興工事が進んで当時とは全く様子は違っていましたが、物言わぬそれぞれの遺構の前で、現場に立ってみなければ絶対に伝わらないものがあると改めて実感しました。
△ 土曜坐禅会 5日・19日 午前7時~
△ 日曜坐禅会 13日・27日 午前7時~
テキスト『正法眼蔵随聞記』
△ 暁天坐禅会 毎朝5時より6時まで
△ 写経会 8日(火)午後1時から
今 月 の 言 葉
清風明月同一家
「無い」という状態を知っているからこそ、「有る」ことがありがたい。 【磯田道史】