唯一絶対の創造神を崇める一神教ではユダヤ教が長男、キリスト教が次男、イスラム教が三男と、互いに兄弟とされています。イスラムとは「服従」を意味し、全身全霊でアッラーに服従することに徹し、日々五回行われる聖地に向かっての平伏礼は傲慢・思い上がりを制するための象徴的な儀礼です。預言者ムハンマドは当初長兄に敬意を払い融和的に向き合っていたのに、ユダヤ教徒たちは強烈な選民意識からか「アラブ人は神の計画から閉め出された存在」として、預言者としてムハマンドを認めなかったそうです(寺島実朗『人間と宗教』より)。歴史を振り返れば人間は絶え間なく正義のぶつかり合いの戦争をしてきました。そこには近親憎悪に因る戦争も少なくありません。戦火に泣き叫ぶウクライナやガザの子供らの映像を見るにつけ、どうしようもなく深い人間の業に暗澹たる思いがします。
△ 日曜法話会 4日(土) 午後2時~
※法務の都合で変更して行います
△ 土曜坐禅会 4日・18日 午前7時~
△ 日曜坐禅会 12日・26日 午前7時~
△ 暁天坐禅会 毎朝5時より6時まで
△ 写経会 14日(火)午後1時から
今 月 の 言葉
車を停めてそぞろに愛す楓林の晩
霜葉は二月の花よりも紅なり 【禅林句集】
掃けば散り払えばまたもちりつもる
人の心も庭の落ち葉も 【古歌】