以前にも書きましたが、私はこの時期になると届く喪中葉書は必要ないと思っています。そもそも亡くなったときには知らされず、暮れも押し詰まった今頃知らされてもどう対処してよいか分かりません。コロナ過以降増え続ける家族葬は故人と親しかった人がお別れする機会を奪ってしまいました。ご家族の知らないご縁もあるのです。更にお香典には「困った時はお互いさま」という相互扶助の面もありますが、家族葬は費用も全額自己負担です。ですから私は「来る来ないは先方に任せるとして、知らせるべき方には知らせた方が良いですよ」と助言しています。実際参列者からは「お別れできてよかった」との声が多いのです。また服喪も形式的なものでは無く「モノ足りよう」とあくせくしている我が身を振り返る機会であってほしいと思います。私はこれまで喪中葉書など出さずに年賀状はありがたくいただき、寒中見舞で事後報告しました。誰にも知らせないという家族葬で見送ったのならば、その姿勢は貫いてほしいと思います。
△ 日曜法話会 14日 午後2時から
△ 土曜坐禅会 6日・20日 午前7時~
△ 日曜坐禅会 14日・28日 午前7時~
△ 暁天坐禅会 毎朝5時~6時
△ 写経会 お休み
今 月 の 言葉
独座す間窓の下 唯だ聞く落葉頻りなるを
【良寛禅師】
住み慣れしこの世は仮の宿なるに
心とどむる人ぞはかなき 【世語集】