まさかと思っていたロシアによるウクライナへの侵略が始まってしまいました。この侵略に大義はなく、独裁的指導者の征服欲を満たそうとする醜い野望しか感じられません。恐怖に泣き叫ぶ幼い子供を見て心が痛まないのでしょうか。人類の歴史はまた戦争の歴史でもあります。釈尊は小さいながらも一国の王子として、地位も名誉も財産も、そして家族にも恵まれた方でした。しかしそれらが真の倖せとはなり得ないとさとり、欲の虜になるのではなく欲の主人公となる大人になることを生涯説いておられたのでした。しかし晩年、その故国は隣の大国に攻め込まれて滅亡してしまったのでした。釈尊の目には、愚かな独裁者はだだをこねてお菓子や玩具をねだった子供がそのまま大きくなっただけとしか映らなかったのではないでしょうか。
△ 土曜坐禅会 5日・19日 午前7時~
△ 日曜坐禅会 13日・27日 午前7~
テキスト『正法眼蔵随聞記』
△ 暁天坐禅会 毎朝5時より6時まで
△ 写経会 4月から再開予定です
今 月 の 言 葉
寒一点梅花の蘂 三千世界香し 【禅林句集】
人間はそれがなくても我慢できることの中に幸せを追い求め、それがなくては幸せなど成り立ちようがない大切な事を粗末に考えているようだ【塩尻公明】