私は常々後輩の和尚たちには「法事などで食事の同席を問われたら、できる限り応じなさい」と言っています。一つには我々も皆さんと同じような悩みや苦しみを抱えているということを知ってもらえること。もう一つは雑談の大切さを知ってほしいからです。私たちはありがたいことにいろいろな立場の方に出会えます。初めて会う人やそれほど親しくない人との雑談は、もっぱら聞き手に徹して、教えてもらおうという姿勢が大事だと思います。そうすると思っていた以上にすごい話が聞けることも珍しくありません。つまり雑談はそれ自体が目的ですから、とても贅沢なあそびとも言えます。「坊さんに仏教のことを聞くな」などと揶揄されることもありますが、知らないことを聞かれたなら自らの不勉強を恥じることも大切だと思います。これらがオンラインではなかなか味わえない醍醐味であることは言うまでもありません。
△土曜坐禅会 4日・18日午前7時
△日曜坐禅会 12日・26日午前7時
テキスト『正法眼蔵随聞記』
△暁天坐禅会 毎朝5時から6時まで
△写経会 7日(火)午後1時から
【今 月 の 言 葉】
渓声耳を洗って清く 松蓋眼に触れて緑なり
【禅林句集】
焼けば灰埋めば土となるものを
何が残りて罪となるらん 【一休禅師】