また暑いお盆の季節が巡ってきました。近しい先祖をお迎えして供養する古来からの習俗と仏教とが結びついた日本独特の行事ですが、自分のいのちの来し方を振り返る機会でもありましょう。考えてみれば私たちはこのいのちのバトンリレーを途方もなく長い時間をかけて行ってきました。その間には厳寒の時も、酷暑の時も、また食糧難の時もあったはずです。その様々な困難を乗り越えて、いま此処に私として生きているのですから、人間はそんなにヤワではないと思います。先の見えないコロナ禍ですが、代々のいのちの積み重ねの結果として、いまここに生きていることに自信を持って、情報に振り回されず一日一日を大切に過ごして参りましょう。
△暁天坐禅会 毎朝5時~6時
※但し9日~16日はお休み
今 月 の 言 葉
空山白日羅窓の下
松風を聴き罷んで午睡濃やかなり
【寂室元光】
もの持たぬ袂は軽し夕涼み