国民的歌手だった三波春夫さんの「お客様は神さまです」というフレーズは、本来は「あたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな、澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないのですから、お客様を絶対者、神様とみて、歌を唄うのです。」というものでした。しかしいつの間にか「神さまだからなにをしてもいい」と都合良く解釈されてしまったようで、それを大変嘆いていたそうです。最近よく見聞きする「カスハラ」でも、お金を払う立場のものが強いと勘違いして、商品やサービスに対して不当な言いがかりをつける時の格好の言い分になってしまったのです。でもお金を払うというのは、「自分ではできないこと(野菜を作るとか荷物を運ぶとか)を他人にお願いすること」なのですから、決して威張れるような立場ではないはずなのです。もっと想像力を働かせましょうよ。
△ 日曜法話会 8日 午後2時から
※今回から第2日曜日に変更します
△ 土曜坐禅会 14日・28日 午前7時~
△ 日曜坐禅会 8日・22日 午前7時~
△ 暁天坐禅会 毎朝5時より6時まで
△ 写経会 10日(火曜日)午後1時~
今 月 の 言葉
庭前に月有って松に影無く
欄外に風無うして竹に聲有り 【禅林句集】
楽しまん昨日は過ぎつ明日知れず
今日の一日心静かに 【世語集】