晩夏の一日、岩波ホールに出掛けたついでに、何年ぶりかで神田の本屋街を歩いてきました。古本屋のかび臭い匂いや「どれでも100円」の店先のワゴンに絶版本を見つけて小躍りした学生時代を思い出しました。また新刊本書店もレイアウトに工夫を凝らして外観は同じでも中味は別物に生まれ変わっていました。便利さに負けてつい利用してしまうのがネット通販です。商品を手で確かめないで買ってしまい後悔したことは一度ならずあります。書籍も同様でタイトルや書評だけで選ぶと「ツンドク」を重ねることになってしまいます。やはり本屋さんに出掛けなければ出会いない本はあるもので、今回も気に入った本を買い込んできました。そして路地裏の“ミロンガ”でコーヒー飲みながら本を繙くちょっと贅沢なひとときでした。
△土曜坐禅会 7日・21日 午前7時より
△日曜坐禅会 15日・29日 午前7時より
※法務の都合で日取りが変更されていますのでご注意下さい
△暁天坐禅会 毎朝5時より6時まで
△写経会 10日 午後1時より
【今 月 の 言 葉】
出会いとは、別れの始まりの異名に他ならない。離別という悲痛の経験は、誰かと真に出会うことがなければ生まれない。誰かを愛し、互いの人生に大きな変貌をもたらしたことのない者に別れはない。 (若松英輔『種まく人』亜紀書房 より)