先日の地震には「これはいよいよ来たか!」と思った方も少なくないと思います。幸い余り大きな被害はなかったようですが、これでも10年前の大地震の余震だと言われ驚きました。地球時間と人間時間との違いを改めて思い知りました。ものの本によると地球のはじまりを1月1日の午前零時とすると、5000年前の縄文時代はなんと大晦日の午後11時59分19秒、200年前の産業革命は午後11時59分58秒にあたると言うのですからビックリです。この悠久な時間の流れの中で、沢山の困難を乗り越えて生き延びてきたいのちが、縁によって一瞬の間だけあなたや私を生きているという事実。「私は生きている」のではなく「私を生きている」いのちに思わず厳粛な気持ちになります。現下のコロナ問題も、報道や専門家の話に一喜一憂するのではなく、時にはこの地球時間で考え直してみることも大切ではないでしょうか。
△土曜坐禅会 6日・20日 午前時
△日曜坐禅会 14日・28日午前7時 テキスト『正法眼蔵随聞記』(ちくま学芸文庫版)
△暁天坐禅会 毎朝5時より6時まで
△写経会 9日(火)午後1時から
今 月 の 言 葉
落花三月眠り初めて醒む碧眼黄頭皆夢を作す 【人天眼目】
高うして下らん事を忘るることなかれ。安んじても危うからんことを忘るることなかれ。今日存するも明日もと思うことなかれ。死に至り危うきこと、却下にあり 【道元禅師】