立春という言葉とは裏腹に一年で最も寒さ厳しい頃ですが、私は最も好きな時節です。まず立春という響きにはなんとなくワクワクするし、気持ちの切り替えを後押ししてくれるように思います。外の凜とした冷たい空気のなかに明るい時間が日ごとに長くなって来るのを感じると、この寒さももう少しの辛抱だな、と思えるからです。古来から寒風に身をさらしながら静かに咲く梅の花は、「旧年寒苦の梅 雨を得て一時に開く」と言ったように艱難辛苦に耐える姿に喩えられてきました。多難だった昨年を思い返してみると、この言葉が一層に身にしみます。
△ 土曜坐禅会 5日・19日 午前7時~
△ 日曜坐禅会 13日のみ 午前7時~
テキスト『正法眼蔵随聞記』
△ 暁天坐禅会 毎朝5五時より6時まで
△ 写経会 当分の間お休みします
今 月 の 言 葉
寒梅未だ払わず枝頭の雪
黄鴬密かに報ず劫外の春 【古歌】
世の中を思ひ廻せば擂り鉢の
甘い日もあり辛い日もあり 【世語集】