先日の東京新聞に若いお母さんからの、「この2月に98歳で亡くなった祖母に、初曾孫となる自分の第一子を会わせることができなかったことを悔やんでも悔やみきれない」という趣旨の投書が載っていました。余命短い高齢者が会いたい人に会えずに亡くなっていく、これは双方にとって癒やしがたい禍根をのこします。「あれもダメ、これもガマン」した先に一体何が待っているというのでしょうか。厚労省が感染者数のデータを改ざんしたり、広島県の重症者(今年一月)のうち7割が中軽症者だったという国立感染症研究所の報告もあります。あるいはマスクを義務化したり経済活動を制限したノースダコタ州と何も規制しなかった隣のサウスダコタ州とでは、感染者数の変化は殆ど違いは無かったというデータ(CDCウェブサイト)もあります。「じぶんの耳目 じぶんの二本足のみで立っていて なに不都合のことやある」(茨木のり子)。自分で感じたこと、考えたことを大切にしましょう。テレビや新聞の言説を鵜呑みにして、戦争を支持しているどこぞの国民を笑うことは出来ません。
△ 土曜坐禅会 4日・18日 午前7時~
△ 日曜坐禅会 12日・26日 午前7時~
テキスト『正法眼蔵随聞記』
△ 暁天坐禅会 毎朝5時より6時まで
△ 写経会 14日(火)午後一時から
今 月 の 言 葉
相送って門にあたれば脩竹あり
君が為葉々清風を起こす 【禅林句集】
負けた人間にしかわからないことのほうが、
むしろ人間にとっては大切な問題がある 【網野善彦】