株価が史上最高の高値を付けたとか。直接株ひとつ持っていない身にはさっぱり実感がありません。それよりものの値段がジワジワ上がって来ている方が切実です。国は新NISAとかいって貯蓄より投資をと国民を煽っていますが、2020年の証券取引所での日本株の年間売買高は744兆円。一方証券取引所を通じて会社が株を発行して資金調達した資金は2兆円にも満たないで、残りはただ転売されているだけで、増えることのないお金を投資家の間で奪い合っているに過ぎないと言うのです(田中学『お金のむこうに人がいる』)。つまり会社に投資したと思っているそのお金は、株を転売してくれた人の生活に使われ、会社の成長には一円も使われていないと言うのです。儲けた人がいればその分損した人がいるときくと、なにやら大阪万博の跡地に造るというアノ施設にそっくりです。
持たざる者は増やすことよりも、いかに減らさないかを考えた方が賢明とおもうのですが、如何でしょうか。
△ 日曜法話会 3日(日) 午後2時~
△ 土曜坐禅会 2日・16日 午前7時~
△ 日曜坐禅会 10日・24日 午前7時~
△ 暁天坐禅会 毎朝5時より6時まで
△ 写経会 12日(火)午後1時~
今 月 の 言葉
玉は潤う窓前の竹 花は繁し院裏の梅
【禅林句集】
春風に綻びにけり桃の花
枝葉に残るうたがいもなし
【道元禅師】