先日78歳でご逝去された、画家で詩人の星野富弘さんは、中学校の教員になったばかりの時、不慮の事故で首から下が全く動かなくなってしまいました。絶望の底から口に筆をくわえて花を描くという活動におのれが人生の進むべき道を見いだし、以来たくさんの作品を生み出してこられました。くわえた筆で描かれた優しい花々もさることながら、私はそこに添えられた詩にとても惹かれてきました。おのれの心の中の醜さにも目を背けず「自分が正しくもないのに/人を許せない苦しみは/手足の動かない苦しみを/はるかに上回ってしまった」と素直にさらけ出された言葉に多くの人が共感してきたのではないでしょうか。星野さんは奥さまに導かれて洗礼をうけたキリスト者です。「全てはなるべくしてなった」と、あるがままの現実を受け容れ、後は「神の御旨に」と全てを委ねる姿勢に、信仰を抱く者の強さを教えられました。
△ 日曜法話会 9日(日) 午後2時~
《お経のハナシ》
※7、8月はお休みし、9月から第2日曜日に変更。
△ 土曜坐禅会 15日・29日 午前7時~
△ 日曜坐禅会 9日・23日 午前7時~
△ 暁天坐禅会 毎朝5時より6時まで
△ 写経会 11日(火)午後1時~
《今 月 の 言葉》
相い送って門に当たれば脩竹あり
君が為に葉々清風を起こす 【虚堂録】
晴れてよし曇りてもよし不二の山
元の姿はかわりざりけり 【山岡鉄舟】