猛暑続きで10月に入っても夏日が続いています。日本は統計上は既に亜熱帯に分類されるとか。クールビズという服装もすっかり定着しましたが、これ、一歩間違えると大変だらしなくなると言う厄介なものです。先日ある楽団の定期演奏会に行きました。演目はバッハ『マタイ受難曲』、演奏時間は4時間弱、クリスチャンでなくても味わい深い大作ですが、定期公演でとりあげられることは珍しい曲目です。団員はもちろん燕尾服の正装。ところが観客のなかにはリュック背負ってTシャツに短パン、おまけにサンダル履きという人が少なくないのです。クラシックだって畏まらずに気軽に愉しめばよいとは思いますが、最低限の節度は守ってほしい、せめて襟のあるものを着て曲目や演奏者に対するリスペクトは示して欲しいと思うのです。あの恰好を目にすると、御布施をボールペンで表書きされた茶封筒で頂いたときのような、ザラッとした気持ちになります。「威儀即佛法」といいますが、かたちが中身を決めることは多いものですヨ。
△ 日曜法話会 12日 午後2時から
△ 土曜坐禅会 4日・18日 午前7時~
△ 日曜坐禅会 12日・26日 午前7時~
△ 暁天坐禅会 毎朝5時~6時
△ 写経会 お休み
今 月 の 言葉
九秋の皓月空に当たって照らし
一片の白雲山上より来たる
【禅林句集】
おのが身に化かさるるをば知らずして
きつねたぬきを恐れぬるかな【無難仮名法語】