コロナ禍で盛んに「不要不急」ということが言われています。感染を少しでも防ぐために「不要不急」でなければ外出することも、人に会うことも控えろと言うわけです。この「不要不急」は無駄な事はするなと受け止めることも出来ます。例えば雑談です。本来雑談はそれ自体が目的です。私も何回かオンライン会合を経験しましたが、オンラインの会合では限られた時間内で済ませなければならないし、場の空気が共有できない等の理由からか、雑談は難しいと感じました。面と向き合いながら、時には酒杯片手にあうんの呼吸のやりとりする雑談の楽しさは誰にも経験があると思います。みなさんも「不要不急」な雑談=お喋りから得たものもまた少なくないはずです。それが許されなくなって初めて、雑談がなんと贅沢な時間であったことかと思い知らされました。「不要不急」のひとことで簡単には片付けられないものに私たちは囲まれているのです
△土曜坐禅会 16日・30日 午前7時
△日曜坐禅会 10日・24日 午前七時
テキスト『正法眼蔵随聞記』(ちくま学芸文庫)
△暁天坐禅会 毎朝5時より6時まで
△写経会 12日(火)午後1時から
今 月 の 言 葉
独昨夜旧年の風
今朝新歳の雪 【槐安国語】
人春ここに生るる朝の日を受けて
山河草木みな光あり 【佐佐木信綱】