いろはにほへとちりぬるを わかよたれそつねならむ うゐのおくやまけふこえて あさきゆめみしゑひもせす 手習いの手本として広く用いられてきたこの「いろは歌」ですが、これはまた仏教の教えを上手に織り込んだものとして知られてい… ▶続きを読む
「かかりつけのお寺」をめざして
◎はじめに 私は10年ほど前から近隣住民を対象に『現役住職が語るお葬式セミナー』を年数回開催してきました。新聞折り込みチラシで広報するのですが、毎回15名の定員はすぐ一杯になり、中には何回も参加する方もいて、関心の高さが… ▶続きを読む
1月の道友会
この5月から新しい元号に変わります。西暦と元号を併用するのは不便には違いありません。しかしメートル法と尺貫法がうまく共存しているように、世界基準の西暦とは別基準の元号という区分があった方がやはり良いと思います。「大正デモ… ▶続きを読む
姿勢の持つ力
ケータイからスマホに主流が移ってから、街中でうつむきながら画面に見入って歩く人が本当に増えました。電車の中でも多くの人が、周りには無頓着で黙々とゲームに興じたりメールを打ち続けています。歩きながらや運転中のスマホなど危険… ▶続きを読む
得意淡然 失意泰然
昨年還暦を迎え改めてこれまでを振り返ってみると、赤面することばかりでとても自慢できるような人生ではありません。志望校に合格して有頂天になったものの、いざ入学してみたら雰囲気になじめず学校嫌いになってしまったことや、仕事上… ▶続きを読む
「絶対基準」
『題名のない音楽会』で先日まで司会を務めていた指揮者の佐渡裕さんは、小さい頃から音楽に親しみ、やがて指揮者になることを夢見て小澤征爾やバーンスタインなど世界的な指揮者に師事しました。様々なサポートを受けながら各地の楽団を… ▶続きを読む
凡夫の自覚
先日のことです。スーパーのレジで、大きな声をあげている老紳士に遭遇しました。なにやら特価品の値段が訂正されないままレジ打ちされたことに腹を立てている様子でした。このように相手の間違いを見つけると、鬼の首でも取ったかのよう… ▶続きを読む
◎お寺葬を経験してみて Aさん(2013年1月・神奈川)
はじめに・・・父の時 10年前父が他界したときは本人が用意していた互助会(神奈川県下では最大手のひとつ)を利用しました。式場も両親の住まう実家の近くにあり、交通の便も良かったので他の選択肢は考えませんでした。 何しろ初め… ▶続きを読む
「先祖供養」について
釈尊は侍者の阿難尊者から「世尊が亡くなられたら、私たちは葬儀をどのように執り行えばよいのでしょうか?」と尋ねられたとき、「私の葬儀は在家信者が執り行ってくれる。あなた方出家者は葬儀の心配などしないで、修行に励みなさい」と… ▶続きを読む
戒名をめぐって
最近新聞やテレビで戒名のことがしばしば取り上げられます。それは少なからぬ人が「何のための戒名なのか」、「戒名は本当に必要なのか」等といった疑問を抱いているからです。この背景には現代の多様な価値観や社会の急激な変化によって… ▶続きを読む