言葉は生き物ですから時代とともに、その使い方や意味合いが変わってきます。近年は特に話し言葉でその傾向が強いように思います。例えば「やばい」。もとは犯罪社会での隠語で警察に捕まりそうで危険というときに用いられました(新明… ▶続きを読む
6月の道友会
境内の木立から「テッペンカケタカ」とホトトギスの鳴き声が聞こえるようになりました。インドから中国南部で越冬して、この時期になるとやってくる夏鳥です。その元気な鳴き声は「特許許可局」とか「本尊掛けたか」とか、聞き手によって… ▶続きを読む
5月の道友会
例えばコンクリートで舗装された道なら雨の日でもぬかるむことなく安心して歩けます。では日本中の道路をすべて舗装することは出来るでしょうか?それは到底不可能です。それよりもどんな道でも安心して歩ける丈夫な靴を履いた方が余程現… ▶続きを読む
4月の道友会
先日、朝日新聞の片隅に小さな「感謝状」が載っていました。早大商学部の厚東偉介先生にゼミ卒業生一同が49年の教授人生を讃えて贈られたものでした。大変厳しい先生だったようで、手抜きをする学生には平気でどん底まで突き落とすけれ… ▶続きを読む
3月の道友会
先日の地震には「これはいよいよ来たか!」と思った方も少なくないと思います。幸い余り大きな被害はなかったようですが、これでも10年前の大地震の余震だと言われ驚きました。地球時間と人間時間との違いを改めて思い知りました。もの… ▶続きを読む
2月の道友会
私はこれまで400人以上の方のお葬式を勤めてきましたが、私より若い方は10数人でそれぞれの方は今でもよく憶えています。一方日本では毎日4〇〇〇人弱の人が全国で亡くなっていますが、その殆どは高齢者であり、コロナ以外で亡くな… ▶続きを読む
1月の道友会
コロナ禍で盛んに「不要不急」ということが言われています。感染を少しでも防ぐために「不要不急」でなければ外出することも、人に会うことも控えろと言うわけです。この「不要不急」は無駄な事はするなと受け止めることも出来ます。例え… ▶続きを読む
12月の道友会
私は最近のテレビのクイズ番組が好きではありません。特に著名大学生ばかりを取り上げる姿勢を苦々しく思っています。多くを知っていてもそれを統合し活用する力がなければ只の物知りでしかありません。人類学者のインゴルドは「これ程知… ▶続きを読む
11月の道友会
言うまでも無く私たち一人ひとりのカラダは、これまで一度も途絶えることなく続いてきた無数のいのちの結晶です。その間には今以上に寒暑厳しい時も食べ物の無いときも、また疫病が蔓延した時もあったでしょう。そうした時代を臨機応変に… ▶続きを読む
10月の道友会
住友財閥の二代総理事を務め、別子銅山の興隆に貢献した伊庭貞剛は「事業の進歩発展にもっとも害をするものは、青年の過失ではなく老人の跋扈である」と語り、良き後継者を得たのち58歳であっさり総理事を辞したといいます。「老」には… ▶続きを読む